いじめ被害者の責任

皆さんはいじめられる側に責任があると思いますでしょうか。僕は思いません。0だと思います。とはいえそういう声が上がっているのも事実かと思います。今回はいじめ被害者の責任の比率を調査した論文についてご紹介していきたいと思います。

論文の名称

今回は日本教育心理学会総会発表論文集 に記載されている下の論文に関する内容になります。

『PD005 いじめられる側にも問題があるって本当ですか? その3 : いじめ被害者への有責性認知判断における理由の分析(学校心理学,ポスター発表D) 』(福井 義一先生, 小山 聡子先生)

調査の方法、内容

論文の中に記載されている調査の方法、内容いて上記論文を整理すると下のとおりになります。

調査対象:大学生472名(女性257名、男性212名、未記入3名、平均年齢19.77歳)

調査方法:いじめ被害者と加害者の責任の比率を質問、当該回答の後にその理由を自由記述により回答を入手する。

調査結果

上記の調査の結果、いじめの被害者にも平均して18.5%の有責性があるとの回答となったとの結論がありました。また、調査結果を整理すると、いじめの被害者と加害者の比率に関する理由を7つのカテゴリーに分類し下結果は以下の通りです。

PD005 いじめられる側にも問題があるって本当ですか? その3 : いじめ被害者への有責性認知判断における理由の分析(学校心理学,ポスター発表D) より

カテゴリーを順位付けすると以下の通り。

第1位:Ⅰ「漠然とした理由」が全体の40%、

第2位:Ⅳ「絶対悪」が全体の25%

第3位Ⅱの「性格・行動」、「解決努力の放棄」がそれぞれ全体の10%程度。

論文結果から感じること

皆さん論文の結果はいかがだったでしょうか。僕としてはなかなか酷い結果だなと感じました。いじめられるほうも20%くらい悪い。そんなに深い理由も無い。

僕の子供がいじめにあって、こんなとを言われたら泣きたくなる。そんな論文の調査結果でした。とはいえ、僕が大学生の頃にこのアンケートをもらったときに0%と書いたかというと疑問もあります。今は子供ができて、子供には絶対にいじめにあってほしくないし、いじめにあったとしても絶対に子供が悪いとは思えないからこのような考えにいたっているようにも思います。

今回の論文をみて僕は学生のいじめに対する認識の甘さがあるのではないのかと感じました。これはひいては、いじめに対する教育に不十分性があるのではないかとも考えられます。

昨今の企業においてはパワハラ研修、セクハラ研修など、毎年のように行われておりTVやマスコミにおいても大々的に取り扱われます。このような状況に対し、僕が子供の頃はいじめに関する教育というのはそんな毎年のようにあったというような記憶は無かったように感じております。

いじめに対する教育がどの程度行われているのか、いじめの発生にどの程度の影響があるのかといった論文等を探してみたいと思います。

昨今の企業においてパワハラ研修、セクハラ研修などは毎年のように行われております。自分が子供の頃はいじめに関する教育というのはそんな毎年のようにあったというような記憶は無かったように感じております。

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